前回の記事で、毎月1万円を積立て、年率3%で運用した場合、25年後に446万円になるとお伝えしました。
でも、それって『もし』年率3%で資産が増え続け『たら』っていう架空の話でしょ、と思った方もいるかもしれません。
そこで、年率3%で資産を増やすということが架空の話ではなく、現実的な話と言えるということを今日は説明致します。
目次
[:contents]
10年投資し続ければまず負けない?!
〜資産クラス別長期リターン実績から見る投資の効果〜
リーマンショック直前に投資しても投資成績はまずまずだった
以下は、モーニングスターのサイトに掲載されている資産クラス(株式や債券といった商品と、先進国や新興国といった投資対象によって分類したもの)別の長期運用実績を元に、リーマンショック直前の2008年はじめに100投資して2017年まで保有した場合の結果を示したものです。
例えば、国内株式に投資していた場合、当初100投資した資産が2008年末には約半分(58.2)になったにも関わらず、2017年には123.1まで増えています。年平均成長率は2.3%です。
3%には届きませんが、リーマンショックの直前の投資という前提を考えれば、年率3%で資産を増やすということも決して架空の話ではないと思いませんか?
(ちなみにリーマンショックの後、2009年はじめに100投資していれば2017年には211.4になっていて、この場合の年率は8.7%!!です。)
大切なのは、資産の下落時に慌てて売らないこと、しっかり長期で運用すること。売ってしまえば半分程度に目減りしてしまっていたでしょう。
長期運用がなぜ良いかは、また別の機会に詳しくご説明致します。
2007年 | 2008年 | 2017年 | 年平均成長率 (CAGR) |
|
---|---|---|---|---|
新興国株式 |
100.0
|
44.9
|
99.8
|
-0.0%
|
新興国債券 |
100.0
|
97.1
|
101.9
|
0.2%
|
国内債券 |
100.0
|
102.1
|
110.1
|
1.1%
|
先進国債券 |
100.0
|
105.3
|
111.9
|
1.3%
|
国内株式 |
100.0
|
58.2
|
123.1
|
2.3%
|
先進国株式 |
100.0
|
58.4
|
176.7
|
6.5%
|
ハイイールド債券 |
100.0
|
73.8
|
216.2
|
8.9%
|
将来のマーケットを見通す
〜まずはプロの意見を聞こう〜
今、ご説明したのは、『過去』の運用実績でした。
『将来』の見込みも気になりますよね。
プロの見立てがいろいろと発表されていますので、どのような情報に注目しているか、一度いろいろなレポートに目を通して見てください。だんだんと注目するポイントがつかめてくると思います。
(レポートの内容のご紹介はまた今度)
JPモルガンの超長期マーケット予測https://www.jpmorganasset.co.jp/jpec/ja/promotion/ltcma2018/
PwCによる各国のGDPの変化にフォーカスした超長期予測
まとめ
- 長期で運用すれば年率3%は夢ではない
- 焦って売ると資産の目減りのリスクあり
- 将来予測はプロ意見をまずは参考に
Follow @dansharitoushi
← 資産形成に有益な情報を紹介